酢豚にパイナップルを入れる理由やその効果とは?

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子供も大人も大好きな酢豚。

豚肉と野菜の甘酸っぱい組み合わせにご飯もすすみます。

でも、一つだけアレ?と思うことがありませんか?

そう。

パイナップルの存在です。

味覚は非常に個人差が多きいものではありますが、皆さんは酢豚の中に入っているパイナップル、どう思いますか?

正直言って、「苦手」な方がかなり多いのではないでしょうか?

ご家庭で酢豚をつくる際にパイナップルを入れるおうちはかなりの少数派であることが予想されます。

ですが本格的な中華料理店などでは多くの場合酢豚の中にはパイナップルが使用されています。

どうして酢豚にはパイナップルを使用するのでしょう?

豚肉とパイナップルの食べ合わせにはどのような意味があるのでしょうか?

 

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パイナップルの持つ酵素

パイナップルにはブロメリンという酵素が含まれています。

このブロメリンの働きとして、タンパク質の分解があります。

生のパイナップルを食べて口の中や舌がチリチリした経験のある方も多いですよね。

これはパイナップルに含まれるブロメリンが口や舌の粘膜を溶かしてしまったせいなのです。

人間の皮膚や粘膜もタンパク質からできていますから、とりわけ弱い粘膜がブロメリンによって破壊されてしまったのですね。

つまり、パイナップルにはタンパク質である豚肉を柔らかくする効果があるのです。

だから酢豚にはパイナップルが入っているのか!と考えたあなた。

実はその考えは正しいとは言い切れないのです。

 

お肉を柔らかくするはウソ?

パイナップルに含まれる酵素であるブロメリンには確かにタンパク質を分解する効果があります。

ですがそれには大きな弱点があるのです。

それは熱。

ブロメリンは熱に弱く、約60度になると活性作用を失ってしまいます。

つまり、鍋で調理中にパイナップルを入れても豚肉を柔らかくする効果は期待できないのです。

当然、缶詰のパイナップルも加熱処理がされていますから同様です。

ですから、パイナップルによって豚肉を柔らかくするためには生の状態のパイナップルを刻んだりすりおろしたりして、生の状態の豚肉に漬け込む・もみ込むなどの下処理をする必要があります。

もしくはパイナップル抜きで酢豚を完成させ、最後に生のパイナップルを加えるという方法もあります。

 

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酢豚にパイナップルの意外な歴史

そもそも、どうして酢豚にはパイナップルが入れられるようになったのでしょう?

それには酢豚の発祥の地である中国の歴史をさかのぼる必要があります。

中国の中にはイギリスなどの統治を受けていた地域があります。

ですからそれらの地域には中国人だけでなくヨーロッパ人も多く生活していました。

ヨーロッパ人から見ると中国やアジアというのはまだまだ後進国の扱い。

そんなヨーロッパ人のために誕生したのがパイナップル入りの酢豚だったのです。

当時のヨーロッパ人にとって、パイナップルは非常に高級な食材でした。

主にアジア圏で生産されるのがパイナップルですから、ヨーロッパ人にとってはなかなか手が出せない食材だったのです。

中国人はそんなパイナップルに眼をつけます。

中華料理=原住民の野蛮な食事というイメージの転換を図り、高級で文化的な料理に見せるために用いられたのがパイナップルだったのです。

 

豚肉パイナップルの食べ合わせ

酢豚は基本的にすべての食材に油通しがされています。

特に豚肉は素揚げではなく衣もついていますよね。

これは結構胃にとっては負担になり、箸がなかなか進まないこともあります。

パイナップルの持つ酸味が程よく酢豚の油っぽさを解消し、その甘酸っぱさがとても食欲を増進させてくれることにも気が付きました。

要は、「ヨーロッパ人からも中華料理が一目置かれるだろうと思ってパイナップルを入れてみたら、意外とおいしいじゃない!」として誕生したのがパイナップル入りの酢豚だったのです。

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