吃音の治し方は脳科学のメカニズムを知れば簡単にできるかも?





吃音,治し方,簡単,脳科学,メカニズム

 

「吃音(きつおん)」という言葉を聞いてすぐにピンッとくる人とそうでない人がおられるのではないでしょうか。

では、「どもり」と聞くと、「あ~、そういうことか。」と理解される人がもしかしたら多いかもしれません。

まずは、吃音とは一体どのような症状なのかをお話していきたいと思います。

 

【スポンサーリンク】

吃音(どもり)とは

どもりは言語障害の一つとされています。しかし、その原因は良く分かっていません。

また、世界各国でどもりの症状でお悩みの方がいらっしゃいます。

発症する可能性は1%程度とされているのですが、一般的にその発症率は男性が女性の3倍以上になるとも言われています。

吃音を別名でどもりと言うことから、以前はどもりという言葉で表現されることが多かったため、年齢の大きい人たちには吃音ではなく、どもりという言葉で理解されています。

しかし、近年は言葉の重みや相手への配慮、いたわりの心を寄せた表現をしなくてはならないという考えから、どもりではなく吃音、吃音症という言葉を使うようになりました。

 

吃音の症状とは

その種類には大きく分けると3つあるとされています。

吃音の症状について

  • 難発性と呼ばれるもので、言葉を発する前に少しの間があるという症状です。なかなか言葉が口をついて出てこないというケースです。
  • 伸発性というもので、最初の一文字が出てきても、2文字目以降が口をついて出てこず、1文字目が思わず長くなってしまうケースが該当します。
  • 連発性で、これは最初の文字を何度も繰り返してしまい、なかなか2文字目が出てこないというパターンです。

 

このように、どもりにはいくつかのパターンがあり、それは人それぞれに異なりますが、一般には幼児期に発症するとされています。

しかし、ごく稀に大人になってから発症するケースもあります。

吃音は自分自身ではなかなか気がつきません。

しかし、その吃音を誰か第三者に指摘されるなどによって、周囲の人を極端に意識してしまい、吃音が慢性化してしまうのです。

また、誰かに指摘されるのがイヤになってしまうため、吃音に悩んでいる方は、周囲の人とコミュニケーションをとることに恐怖をかんじてしまう傾向があるのです。

幼児期に発症しやすい吃音は、自分自身で気がつかなければ、自然と治っていく可能性が高い言語障害とも言われています。

しかし、周囲に指摘されたときにはすでに慢性化してしまっている状態とも言えます。

吃音の慢性化を防ぐためには、まずはしっかりと相手の言葉に耳を傾け、決してせかさず、ゆっくりと話を聞くことが大事なポイントです。

つまり相手に緊張状態を作らないような雰囲気を作ることが重要であるのです。

 

吃音になる原因

吃音とは、言葉を発するときに同じ言葉を発してしまったり、パっと言葉が出てこず話せなくなる、一種の言語障害です。

これは脳が声帯に正しく指令を送れず、言葉を発する動きがスムーズに行われなくなることが原因で起こります。

そして、吃音症になる原因は大きく分けると2つあげられるといわれています。

 

機能的疾患(精神的な側面)
大勢の人前に立ったり、過度なプレッシャーなどから強いストレスを感じたり、幼少期に親からきつく怒られた事やトラウマとなるような出来事に合った場合など、外部からの圧によって極度の緊張状態から脳にトラブルを起こして吃音症を引き起こします。

器質的疾患(身体的な側面)
器質的疾患は発語筋や声帯などに、痙攣などの発作がおきて引き起こされることです。
ただ、この場合も、強い緊張やストレスから痙攣や障害が引き起こされます。

 

吃音の原因は様々な要因があるといわれていますが、その多くは幼少期にうまく話せない事を親に何度も注意されたり、無理やり治そうとされたためプレッシャーを感じたり、自分はうまく話せないんだという思い込みが続いている場合が多いです。

 

吃りに対する実体験より感じたこと

ここで、私の経験を少しお話させてください。

教育に携わる仕事のため、私はこれまでも何人もの吃音の症状をもつ子どもたちと関わってきました。

その中のひとりのA君のお話です。

A君は幼少期にはほとんど吃音の症状は見られませんでした。

生後の発育状況も問題なく、初めての言葉、2語文・・・言葉の成長もスムーズにきていました。

しかし、ある時から言葉にひっかかりが生じ、言葉がスムーズに出てこなくなりました。

この、ある時期というのが、親の離婚、そして再婚でした。

A君には弟がいたのですが、離婚時にはまだ小さく、再婚してできた新しいお父さんを本当のお父さんだと思って育ちました。

しかし、A君の場合は離婚時にすでにしっかりとした記憶、思い出があるため、新しいお父さんのことを受け入れることができず、小さな心はとても悩み苦しんでいたのです。

なぜなら、A君はお父さんが大好きで、お父さん子だったため、離婚と再婚で大きな心の傷を負ったのでした。

そのストレスが積り、A君には吃音という形で表れました。

しかし、A君の親御さんはこの吃音を重く受け止めてはおらず、学校や病院への相談をされませんでした。

そんな中、A君のお母さんが妊娠し妹を出産しました。これにより、A君の症状は強いものへとなっていきました。

妹さんが生まれてからは、どうしても赤ちゃんのお世話に手をとられてしまうお母さんはA君にゲーム機を与えました。

この年頃の子どもはゲームが大好きですよね。

そして、ゲームに夢中の間はとっても静かでいい子にしているので、忙しいお母さんにとっては助かるのでしょう。

また、A君自信もゲームをする時にはしゃべらなくて済むので、吃音で悩むA君にとってはゲームはなくてはならないものになっていくのでした。

月日が流れ、ようやく親御さんがA君の異変に気付いた時には、すでにA君は小学校の高学年。

それまでの学校生活やお友達関係の中でもツライ思いや、心を痛めることもあったのではないかと思うとやるせない気持ちになりました。

小さい頃の吃音は成長と共に改善していくことが多くいのですが、A君の場合は高学年になっても改善の様子は見られませんでした。

その後、私は移動したため、A君のその後についてはわかりませんが、しかるべき支援と医療機関の受診を経て、症状が改善されていることを願うばかりです。

このように、吃音の原因となるものには精神的なストレスがあるということはお分かりいただけたと思います。

では次に、吃音と脳科学のメカニズムの関係性についてお話します。

 

吃音と脳科学のメカニズム

脳というのは右脳と左脳があって、それぞれ違う働きを行います。

詳しい事は難しくなるので割愛しますが、その中でも、「大脳半球優位説」というのが今回のお話の主役です。

少し話しが難しくなったな、と思われたかもしれません。

どういうことか、詳しく解説していこうと思います。

人が手足を動かすときや、言語を話すときは、脳から「こう動かせ」「こう話せ」という指令がでています。

もし、右脳と左脳が違う指示を出したら、体が混乱してしまいますね。

だから混乱しないように、どちらか片方が指示を出すようにできています。

通常は左脳が優先的に指示をだしていると言われています。これが「大脳半球優位説」です。

ところが、吃音の人は、なぜか右脳が過剰に働いて、「左脳の優位性」が保てていません。

すると、同じ指示を、両半球が異なるタイミングで出してしまい、指令を受ける側が混乱してしまいます。

さらに言語療法で治療を行うと、右脳と左脳の動きが正常化するという実験結果も出ています。

このように吃音と脳科学のメカニズムに大きな関係性があることが最新の研究結果でもわかってきました。

しかし、こういった関係性もありますが、先にお話したA君のような精神的な側面での要因が大きく関わっていることもありますので、すべてを脳科学のメカニズムでは説明しきれない部分もあります。

では、次に吃音の改善と克服についてお話します。

 

吃音の改善する方法

  1. 今よりもゆっくりと話す習慣をつける。
  2. 話し始める時は優しく滑らかに。無理やりではなく、最初の言葉を伸ばして怖がらずに話す。
  3. 出来るだけ吃音を隠さない。
  4. 吃音を避けようとした時に、意味のないジェスチャーを治す。
  5. 言いやすい言葉に置き換える習慣を辞める。
  6. 話す相手とアイコンタクトを取る。
  7. 吃音の時に普段とは違う筋肉が働いていないか分析する。
  8. しっかりと、抑揚をつけメロディのように流れを意識して話す。
  9. 流暢な会話をするという意識を持つ。

これらに気を付けることで吃音の改善が期待されると言われています。

しかし、子どもの吃音の場合は自分で意識して改善、克服することは困難です。

子どもの吃音の改善と克服には適切な訓練や治療、支援が重要です。

今日は吃音についてお話しましたが、このテーマでお話をしていく中で、言葉を自由に使えることで生まれるものがたくさんあることを再認識しました。

また、言葉を思ったように使えない苦労、悩みの大きさもあらためて考えさせられました。

当たり前のようにおしゃべりができていても、精神的なストレスで言葉の自由を奪われてしまう我々人間の心は、とてつもなく繊細ではかないものだということ。。。

吃音についてだけではなく、今日の話の中でみなさんに何かを伝えることができれば、考えるきっかけになればと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました(^^)

【スポンサーリンク】

こちらの記事も読まれています。